yamakiの山歩記ホームへ  山名:剱岳(99座目)・立山(100座目)  日本百名山完登
                2014年9月1日〜9月7日

 

【計画時】
 日本百名山への挑戦は、あと2座(剱岳と立山)である。 2009年(5〜60座)頃から百名山の最後は剱岳と決めて登って来た。 立山に登り、剣山荘で1泊し、別山尾根から前剱、カニのタテバエと言われる50mの壁を登り剱岳山頂に立って、百名山の完登と決めていたのだが、2年程前からカニのタテバエは高所恐怖症の者では動けなくなり、迷惑をかける恐れもあるので、このルートは断念し、剱岳は早月尾根のルートから登り/下りすることに決めた。 
 ただし、早月尾根ルートは北アルプス三大急登のひとつであり、『試練と憧れ』の碑で有名でかなり体力を必要とするコースである。 従って、立山を登った翌日に早月尾根(早月小屋で1泊)から剱岳を登るのは、私の体力では無理で危険と判断し、先に剱岳に登り、最後の100番目は立山にするように変更した。
(8月中旬の計画)
 8月24日 午前7時自宅を出発し、10月中旬に祐子が走る予定の上越市の越後くびき野ウルトラマラソンのコースの下見をして有磯海SAで車中泊。
 8月25日 馬場島口を5時30分に出発し、12時早月小屋着、小屋(2食付)に宿泊
 8月26日 5時小屋を出発(不要な荷物は小屋に置かせてもらう)、9時剱岳山頂9時30分、
12時早月小屋(食事)12時30分、15時30分馬場島口   →立山駅駐車場で車中泊
 8月27日 立山駅ケーブル7時発、8時30分室堂、11時雄山、大汝山、富士の折立、12時30分雷鳥平への分岐、別山、剱御前を経由し、室堂へ。なお、雷鳥平への分岐通過時間が13時以降の場合は、雷鳥平へ下りる。(17:05室堂発が最終)
 以上のように8月24日発で計画を立て、早月小屋に予約を入れたが、数日前から富山東部の天気予報で曇り時々雨となり、1日づつ延期したが、天気が芳しくなさそうなのでこの週はダメと判断した。
 8月27日の天気予報では9月1日以降数日間の天気が良さそうなので9月1日の宿泊予約を早月小屋に入れたが、翌日の天気予報に変化が有り、8月30日に9月2日の宿泊に変更した。

2014年日本百名山完登を目指す旅行 
2014年9月1日(月) 
 朝7時自宅を出発し、一般道を走行し、寄居、高崎、前橋、沼田と走り、月夜野ICで関越道に乗り、湯沢ICでアウト。一般道を走り、祐子が10月に挑戦する上越市のくびきのウルトラマラソンのコースへ。 40km以降の五つの峠を下見した。1番目の峠の途中40km直後からと58kmからの4番目の峠は無理して走らないこと。 その他の峠もできるだけ無理しない方が良い。 
 ハマナスふれあいセンタで入浴し、里味で食事をして、 北陸自動車道有磯海SAで車中泊。
2014年9月2日(火)/3日(水)/4日(木)  剱岳(2999m) 

 早月尾根ルートでのコースタイムは、以下のようである。
 馬場島(↑5:40)早月小屋(↑3:30)剱岳山頂(↓2:30)早月小屋(↓3:50)馬場島・・・昭文社
 (計画時に参考にした地図では、馬場島→早月小屋=4:30、早月小屋→馬場島=3:00 であった)
 馬場島(↑6:30)早月小屋(↑3:30)剱岳山頂(↓1:40)早月小屋(↓3:20)馬場島・・・ヤマケイオンライン

 超健脚な人で日帰り、やや健脚な人で1泊2日、その他は2泊3日である。
 当方では、早月小屋までは6時間と見込み。 更に早月小屋から剱岳山頂まで4時間、山頂から小屋まで2時間30分、小屋から馬場島まで3時間と見込んだので、1泊2日を目指すこととした。
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『1日目:9月2日』
 朝、北陸自動車道の有磯海SAを出発し、滑川IC出口のローソンで朝食&昼食用おにぎりを買い、ポットにお湯を貰う。 駐車場でおにぎりを1個食べたが、あまり美味く感じない、体調があまり良くないようである。 滑川ICから馬場島荘までの道路上からは、剱岳が見える個所があり、綺麗に山頂が望め、天気は良い。 

 馬場島荘、青少年旅行村の駐車場に午前6時半頃に着く、駐車場にはまだ数台の空きスペースがある。 4〜5組が出発の準備をしている。 当方も登山の準備(食料:おにぎり(昼食用)+アルファ米&レトルトカレー(2食分)+アンドナツ(数個)+ミニ羊羹(数個))をし、馬場島から上には水場は無いので、500mlのペットボトルを二人で9個(更にお湯入りのポット)を担ぎ、7時前に出発。 キャンプ場のトイレで用を済ませ、登山口(標高750m)の「試練と憧れ」の碑で記念写真を撮り、7時過ぎに登山を開始した。 いきなりの急登である。 立山スギの巨木の間を進むが、周りを見る余裕は無い。 1時間程で標高1000mの平坦な個所に出た。この辺りが松尾平であろう。 ただし、平坦なのは数分間で、その後はまた急登である。 標高差200m毎に標識があるが、1000m、1200m、1400mの間はそれぞれ約50分かかった。その先の1600mまでは、23分なので、標識の位置がチョットおかしいのであろう。 ただし、その後は休憩を入れながらとなり、1921mを過ぎた地点で昼食としたが買ってきたおにぎりは食べられず、アンドーナツを1個口にした程度である。 その後1時間30分以上かかり、やっとの事で午後1時55分に早月小屋に着いた。 登山口から6時間53分であった。コースタイムを1時間オーバー、見込みも約1時間オーバーである。 かなりの急登の連続であり、特に登り始めと2000m前後が厳しく、下山が心配である。 小屋に到着した時、先に着いていた方から言葉をいただき感謝。 早月小屋で1泊2食付(¥9500*2人)の宿泊手続きをし、部屋は三の窓で四畳半位の部屋に我々二人と単独の男性の3人で余裕のスペースである。 同室の方は神奈川県伊勢原の方で、明日は剱に登り、別山尾根を下山し、剱御前小舎に宿泊し、称明滝に行くと言っていた。いろいろの登山経験を伺った、大キレット越えやジャンダルムにも上ったと言っていた。かなりの健脚の方である。 小屋に着いた時はガスで周りは見えなかったが、午後4時半頃には小窓尾根のネコが綺麗に見え、剱の山頂も見えた。 下山してくる方が登山者が多いですねと言っていたが、この日の宿泊は30名強でほとんどが明日山頂を目指す方である。
食事は2回目グループで5時20分頃から、内容はまずまずであり、ご飯/トン汁をおかわりして、腹一杯になった。 二人とも疲れているが体調に問題は無い(この時点では)。 ただし、この夜、政人はほとんど眠れず。 周りの鼾がうるさいわけでもなく、眠れなかった原因は分からない。憧れの剱に興奮していたのか。
  
(馬場島手前から剱岳)        (登山口の試練と憧れの碑)      (剱岳の諭)  
  
(立山スギ)               (早月小屋に到着)            (小窓尾根のネコ)
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『2日目:9月3日』
 午前2時頃からザック置場がゴソゴソし出し、山頂を目指し出発していく人がいる。山頂でご来光を迎える為であろう。
 当方は4時半に起き、玄関前に置かれていた朝食の弁当(太巻きといなり寿司とコンニャクゼリー)を、小屋前のテーブルで(持ってきたバーナーでお湯を沸かしコーヒーを入れて)食べ始めたが、二人とも一つ食べただけで、それ以上食べられず。 小屋の標高は2200m程度なので高山病ではないと思うのだが。。。。
 体調は良くないが、ここで断念するわけにはいかないので、不要な荷物は小屋(乾燥室のスノコの上に)にデポし、ザックを軽くして、5時12分に出発する。 直ぐにストックの置き忘れに気付き、戻って再出発。 出発は遅い方である。 午前5時前に出た方は、当方の2800m前後で下山して来てすれ違った。この方々は多分昼頃には小屋に戻り、馬場島に下山したようである。 危険な個所はほとんど無いが、疲れで足は進まず、カニのハサミと言う個所もそれ程でもない。女性3人とガイドの方に先に行ってもらい、初めて人を抜いたと言われてしまった。 途中、別山ルートの多分前剱辺りの登山者のかなりの行列が見え、いよいよ剱山頂が近づいたと感じる。 更に別山ルートとの合流点に来るとカニのタテバエを登って来た人が直ぐ傍を登っていく。 合流点から10分程で午前10時に山頂に到達した。 早月小屋から4時間48分かかった。 コースタイムを1時間18分、予定時間を48分オーバーしている。 山頂には20人程いたが、どんどん登ってくる。 順番で写真を撮ってもらった。 午前9時頃までは綺麗に周りの山は見えていたようだが、その後ガスがかかってしまい、登頂した10時には、ガスで周りの山は見えず、残念である。   チョット寒いので、少し下山して暖かそうなところで食事することにし、下山を始める。 2800m位の場所で食事としたが、食欲無く、アンドーナツを一個口に入れるのが精一杯。(朝、食べ残した弁当には手を付けられず)  岩場を慎重に下り、小屋まで3時間48分かかって、午後2時に着いた。 数分の休憩が2回だけなので、かなり慎重だったのであろう。 計画時に見込んだ時間を1時間以上オーバーしており、これから更に馬場島へ下山するのは無理と判断し、早月小屋にもう一泊することにした。 祐子は気持ち悪く食事を食べられないので素泊まり/政人は夕食付で料金は(\6500+\8500)。 この日は早月と言う部屋で約15名。夕食は第1グループで昨夜とおかずは違うが、昨夜と同様ご飯とトン汁をおかわりし、腹一杯。 祐子はズーット気持ちが悪く、何も口にできず。 この夜も政人はあまり良く眠れず。  この日の宿泊は30名弱で、昨日と違い明日山頂を目指す方は数人であった。
  
(別山尾根ルートの登山者)      (合流・分岐)              (カニのタテバイを上がった方と合流)
 
(剱岳山頂の祠の前で)        (登頂直後にガスで隠れ始める)
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『3日目:9月4日』
 この朝は、昨日と違い、朝早くから出発していく人は無し。 5時前後に小屋を後に登山/下山して行くが、当方は5時頃に小屋の前でアルファ米にレトルトカレーで朝食とする。 昨日からほとんど口に入れてない祐子も半分程食べられた。小屋の管理人さんに挨拶し、午前6時(一応、小屋のチェックアウト時間が6時)に下山を開始。 不規則な段差のある岩の上を手で押さえながら慎重に下りる。 なお、通常の段差の個所でも足に疲労が来ているので、踏ん張れず、時々バランスを崩して危険なので、かなり慎重になった。(右足を踏み出しては、左足はその位置に戻し、また右足を踏み出すような歩き) 途中の登山者とのすれ違いは、数人であった。 明日は天気があまり良くないので、避けた人が多いのであろう。登山口の『試練と憧れ』の碑に戻り、流石に北アルプス三大急登のひとつである事を実感した。 なお、この下りはほぼコースタイムと同じ時間であった。 
 他の方々の早月尾根の登山報告を見ても私より時間が掛かった報告は見ていない。 恥ずかしいが今はこれが精一杯である。


 上市町つるぎふれあい館アルプスの湯で三日分の汗と汚れを流す。
 最初の予定では、翌日の立山登山の為、立山駅の駐車場で車中泊であったが、1日延びて午前中の下山となり、時間の余裕ができたので、道の駅ウエーブパーク滑川で車中泊することに決める。 移動中、ラジオから流れる天気予報では、明日は雨で所々雷の恐れがあるらしい。 雨だけなら立山登山を強行することも考えていたが、雷では断念するしかない。 翌日の登山は諦め、富山周辺を観光することに決めた。 車中泊の準備をした後、午後7時頃から非常に風が強くなったので、建物の陰になりそうな所に車を移動。 夜には雨が降り出し、強く降ったり/弱くなったりの繰り返し。 窓を閉めっぱなしにすると暑くて眠れないので、エンジンを掛けて窓の開け閉めを頻繁に行わざるを得ず。

   
(朝、早月小屋から富山平野と富山湾)  (お世話になった管理人さんと)    (途中、振り返って早月小屋)

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[1日目タイム] 馬場島登山口→早月小屋 6:53【5:40】 (【】内はコースタイム)
馬場島駐車場6:54−登山口(750m)7:02−7:54(1000m)−8:44(1200m)8:49−9:36(1400m)9:45−10:08(1600m)10:10−10:54(休憩)11:01−11:09(1800m)−11:35(休憩)11:38−11:47(1921m)−12:15(食事)12:21−12:43(2000m)−13:55早月小屋(2200m)

[2日目タイム] 早月小屋→剱岳山頂 4:48【3:30】   剱岳山頂→早月小屋 3:43【2:30】
早月小屋5:12−6:04(2400m)−7:00(2600m)−8:27(2800m)−9:49別山尾根ルートとの分岐−10:00剱岳山頂10:17−10:26別山尾根ルートとの分岐−11:21(2800m)−12:36(2600m)−13:27(2400m)−14:00早月小屋

[3日目タイム] 早月小屋→登山口 3:57【3:50】
早月小屋6:00−(2000m)−7:02(1921m)−7:18(1800m)−7:49(1600m)7:55−8:09(1400m)−8:39(1200m)−9:15(1000m)9:22−9:57馬場島・登山口

2014年9月5日(金)  

 雨の中、道の駅「カモンパーク新湊」、新湊きっときと市場を見て回る。 名物の白エビの軍艦巻きと唐揚げ丼を食す。 祐子は土産物をいろいろと物色。
 その後、イオンモール等で時間を潰し、午後4時頃立山駅駐車場に入った。この時、駐車場は10台位の空きスペースが有り、その後下山者(カッパを着た人が何人かいたが、多分ビショビショになったであろう)が帰って行き、一時30台程度の空きスペースができたが、翌朝4時頃には、満車状態になった。 土曜日の早朝なのでやはり早く駐車場が一杯になるのは予想していた。 当初計画では平日なので駐車場からコンビニに買物に行く予定であったが、この状態で出て、戻ってきても駐車できないので、買物は止め、車に積んであるアルファ米とカレーで朝食とすることにした。

2014年9月6日(土) 立山 雄山(3003m) 大汝山(3015m) 富士ノ折立(2999m)

 始発ケーブル立山7:00発 高原バス室堂8:30着 立山→室堂料金 片道¥2430、往復¥4310 荷物が10kg以上は高原バス+¥300。 水は空のペットボトルに室堂で玉殿湧水を入れる。
【コースタイム】 
 (室堂)1:00(一ノ越)1:00(雄山)0:20(大汝山)015(富士ノ折立)0:25(雷鳥平への分岐)0:10(真砂岳)0:45(別山 北峰へは往復0:20)0:35(剣御前小舎)↓1:10(雷鳥平)↑1:10(室堂)/(雷鳥平への分岐)1:20(雷鳥平)

 雷鳥平への分岐から雷鳥平へは大下りと呼ばれるルートで悪路のようである。 先に行くか否かは状況(前日の疲れ、時間、天気)により判断。 更に、雷鳥平の分岐から室堂へは、4時間10分のコースタイムなので+αを考えると12時30分には分岐を通過していないと室堂発の最終(17:05発)に間に合わないと考える。

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 立山黒部アルペンルートの切符は午前6時20分から発売と言われたが、午前5時半過ぎに数人が並びだしたので、こちらも登山の準備をして並んだ。なお、団体は代表者が人数分購入できる。 改札にも代表者以外の人が並んで列ができていたが、改札は発車便毎なので、改札に並ぶのは意味があまり無い。 
 7時立山発ケーブルカー、美女平で高原バスに乗継ぎ、室堂に8時過ぎに着く。  天気は良く、土曜日と言うこともあり、既に大勢の人で賑わっている。 ケーブルの定員は120人で団体はいなかったので、直行観光バスできたのであろう約70名の団体、約20名の団体など目につく。
 玉殿湧水をペットボトル4本に入れ、2本づつ担ぎ、室堂を8時20分に出発する。なお、先日の早月尾根でほとんど食べられなかったので、食料は羊羹、アンドーナツ、梨、お菓子類でおにぎりは持たず。 出発は、団体の後ろとなった。  まずは、一の越まで1時間のコースタイムである。 登山道は早月尾根と違い、完璧に整備され、非常に緩やかで、ゆっくりと登っていく。 千畳敷の登山道のような感じ。 先日の剱の疲労や筋肉痛などが気になったが、その影響は全く無い。 途中で、この先の団体を追い越し、 ほぼコースタイムで一の越に着いた。 ここではヘリコプターによる荷揚げの最中であり、風で帽子を飛ばされないように注意を促していた。一の越からは、少しの岩場の登りとなるが、ここも危険な個所は全く無く、コースタイムを若干オーバーして雄山に着く。 山頂の三角点で百名山完登のプレートを胸に記念撮影。 居合わせた方々から祝福の拍手をいただく。恥ずかしいが嬉しいものである。
雄山山頂からは、槍、穂高、笠など北アルプスの山々が見渡せる。 また、下を見れば登って来た室堂やみくりが池、雷鳥平が望める。
 その後、大汝山、富士ノ折立に登り、剱をバックに写真撮影。 12時であるが、ガスが出ることもなく、剱岳が綺麗に見えている。 富士ノ折立の肩で休憩。 この休憩中に少し体が冷え、上にヤッケ様のものを着たのだが、鼻水が止まらなくなってしまった。 大失敗である。 数年前の笠ヶ岳の状態。 分岐方向に下り、12時43分に雷鳥平と真砂岳の分岐に来た。既に12時30分を過ぎているので、別山方向へは行かず、雷鳥平へ下る。ここからが大下りである。ザレ場で滑らないように下る。 途中でトレランのグループが追い抜いていった。 右上を見ると別山尾根を一列で歩く団体が目に入った。多分、明日剱に登るのでしょう。 前方の尾根上には剱御前小舎からの下山者の列である。 下には雷鳥平のキャンプ場がテントで賑わっている。 なお、下山中も鼻水は出続け、数分間隔でティッシュを使う必要があり、持って行ったポケットティッシュを使い果たし、祐子が持っていたものをもらう。 (最後は、リックに入れてあるトイレットペーパーまで使うハメになった)
 途中まで下って気付いたのは、雷鳥平まで下りた後、室堂まで登り返さなければならないことである。 コースを選定した時、この登り返しはあまり頭になかった。 雷鳥平キャンプ場の有料トイレを使い、室堂への登り返しであるが、登り/下りを2〜3回繰り返して、かなり疲労して午後3時半に室堂に戻ってきた。  別山尾根に行かないのであるならば、富士ノ折立から折り返して、大汝山、雄山、一の越へと戻るルートの方が良さそう。
 室堂に戻り、写真撮影。 百名山完登のプレートを掲げると山頂と同様に拍手をいただいた。 記念なので写真を購入(¥1300)した。 なお、「制覇」と書かれたTシャツに着替えたのだが、誰も気付かなかったようである。

 午後4時過ぎ室堂発の高原バス、美女平に午後4時40分着、午後5時発のケーブルで立山駅前第1駐車場に午後5時15分に戻ってきた。 なお、今日は一日中良い天気であった。

 岩稲温泉楽今日館で入浴、食事をし、道の駅「細入」で車中泊。後で隣に座った夫婦が当方と全く同じものを注文したのには驚いた。 なお、楽今日館を出る頃に雨が降り出し、道の駅に着いた時には本降りとなった。 この雨では明日の飛騨超えの道路状況が気になるが、百名山の完登の目標は達成したのだから、明日の行動は、起きて天気を見てから考えれば良い。
  
(室堂からの登山道 右が雄山)   (一の越から雄山を臨む)       (雄山山頂にて)
  
(大汝山山頂 右後ろは剱岳)    (富士ノ折立)               (下山後、室堂にて)
   
   (雄山山頂から室堂方面を望む)
     
   (制覇と書かれたTシャツに着替えて)
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[タイム]
 (室堂2400m)8:20−9:15(一ノ越2690m)9:21−10:27(雄山3003m)11:04−11:25(大汝山3015m)11:38−11:59(富士の折立2999m)12:08(肩で休憩)12:18−12:43(雷鳥平への分岐)−14:28(雷鳥平2277m)14:32−14:50雷鳥荘−みくりが池−15:30(室堂)

以下は、コースタイム【】内との比較
 (室堂2400m)−0:55【1:00】−(一ノ越2690m)−1:06【1:00】-(雄山3003m)−0:21【0:20】−(大汝山3015m)−0:21【0:15】−(富士の折立2999m)−0:25【0:25】−(雷鳥平への分岐)−1:45【1:20】−(雷鳥平2277m)−0:58【1:10】−(室堂)
 雷鳥平への分岐から雷鳥平までの大走りは、コースタイムをオーバーしているが、これは数分間隔でティッシュで鼻をかんだ為である。 その他はほぼコースタイムである。 早月尾根の剱岳とは全く異なる。

2014年9月7日(日) 

 
 明け方、雨は止み、予定通り岐阜県側の道路(道の駅「細入」から国道41号、国道360号で天生峠を越え)で白川郷(せせらぎ公園駐車場 8:00〜\500)へ。 白川郷ICで東海北陸自動車道に乗り、中部縦貫自動車道で高山を通り、平湯温泉ひらゆの森で入浴&食事。 安房トンネルを通り、沢渡温泉を通過し、中央道双葉SAで仮眠し、翌朝帰宅。
 

 まとめ
 日本百名山完登に11年かかった。(8年くらいと思っていたが、最初は2004年の安達太良山である。その前に学生の頃の富士登山があるが。。。)

 2012年までは、年間、10山以上の登山をしていたが、この年に残り3座となったので、余裕を感じ、2013年は幌尻岳と黒岳、2014年も剱の前は燕岳だけで、極端に少なくなっている。 少し、甘く見てしまったのであろう。
やはり、少なくとも年間5山程度は登山するようにしないと体力が維持できないのであろう。      


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