2011年7月24日 自宅12:15出発し、畑薙第1ダム夏期臨時駐車場で車中泊 2011年7月25日 8:00畑薙第1ダムから送迎バスで椹島ロッジへ、千枚小屋泊 2011年7月26日 千枚岳、丸山、悪沢岳、中岳、小赤石岳、赤石岳、赤石岳避難小屋泊 2011年7月27日 椹島ロッジに下山し、送迎バスで畑薙第1ダムへ。白樺荘で入浴し、帰宅 |
2011年7月24日 |
7月24日から車中1泊、山小屋2泊で悪沢岳、赤石岳に登って来た。数日前の台風6号の影響でアクセス道(畑薙第1ダム夏期臨時駐車場と椹島ロッジまでの送迎バス)に問題が出ているとの情報が有り、ネットで調べてみるとあまり芳しくない(部長さんのブログではウエルカムとは言えないとの)報告が載っている。7月24日の出発は見送る方向に傾いていたが、午前10時頃に東海フォレストに電話してみると畑薙第1ダム夏期臨時駐車場までは自家用車で入れる。畑薙第1ダム夏期臨時駐車場から畑薙第1ダムの方向へ300m入った箇所で道路が崩れ、通行止めになっており、送迎バスは畑薙第1ダム上で乗車することになる。(夏期臨時駐車場から徒歩15分くらい) 発車時刻は定刻どおり。(この内容はYAMAKEIonlineに記載されていた内容と同じ) との事で”可能”と判断し、24日の昼過ぎに自宅を出た。道路状況の不安もあるので明るい内に駐車場に入っておきたい。 清水ICで東名を下り、静清バイパス、県道27号、県道189号、県道60号を走り、午後6時過ぎに畑薙第1ダム夏期臨時駐車場に着いた。 途中、県道27号と189号の分岐で道路の関係者と思われる人が標識を整理していたので畑薙第1ダム夏期臨時駐車場までの道を尋ねると189号は通れて県道27号より時間も短いと教えていただいた。(この方は今189号を下りてきたとの事であったので一安心。) 所々に斜面から石ころが落ちてきている場所があったが、問題なく通行できた。 林道のような未舗装のイメージを持っていたが、全て舗装されたほぼ片側1車線の道路である。 ただし、清水から2時間(70kmくらい?)はかなり長い。 非常に大きい駐車場(200台以上駐車可能)に、20台くらい駐車していたが、人は1台のみ。(夜間、早朝に数台が来た模様) 25日午前7時前に数人が畑薙第1ダムに向って歩き出したので、当方も出発する。畑薙第1ダムの上には既に送迎マイクロバスが停車していたが、出発は8時。乗車は聖方面2名、千枚小屋方面6名、二軒小屋方面2名であった。畑薙第1ダムから椹島ロッジまでの道路は、道路脇の斜面が崩れて道路を埋めてしまったと思われる箇所が有ったが、送迎バスが通れるように整備してくれたのでしょう。(感謝) 送迎バスは、林道から椹島ロッジの入口で下車させてくれる場合があるとのどなたかの山行報告にあったが、今回の運転手さんは椹島ロッジまで行ってしまった。 椹島ロッジから千枚小屋までは標高差1500mの登りでコースタイムは7時間15分である。 9時出発なら17時頃に千枚小屋に到着できると見込む。 椹島ロッジを9時5分に出発し、先ほどの林道の入口まで上がり、林道を少し歩き、千枚小屋方面の登山口(滝見橋の手前)から登山道に入る。 20m程の吊橋(高さはあまり無い)を両手でシッカリとワイアを持ちながら渡り、登って行くが、2回ほど林道を横切る。何でこんな所まで林道が通っているの? 椹島ロッジから3時間位のところにある清水平で食事をしようと考えて登ったが、なかなか着かない。12時を過ぎたので仕方なく適当な場所で昼食とする。政はあまり体調が良くなく、パンを1個しか食べられない。祐も体調が良くないようだ。食事をして歩き出すと数分で清水平に到着した。 ここの水は非常に美味しかった。ペットボトルの水も全て入れ替えた。 食事をし、美味しい水を飲み、普通は生き返るのだが、今日は非常に辛い、少し歩いては立ち止まって呼吸を整え又は座って休憩の繰り返しである。政は標高の高い山では、何度かこのようなヘトヘト状態になった事があるが、今回は祐の方がヒドイ状態になったようだ。 やっとの事で千枚小屋に着く。午後4時25分で、かかった時間はコースタイム+5分、随分休んだ割にはコースタイムを少ししかオーバーしていない。少々易しめのコースタイム設定なのであろう。 同じバスで来た単独の男性二人は我々より10分位早く着いたもよう。 林の中の登山道なのでチョットふら付いても何とか登れた、岩場の尾根道だったら、進めなかったかも知れない。 千枚小屋は二年前に火事で消失し、(仮に建築した?)月光荘の2階で寝た。2階は寝袋が四つ準備された区画が4区画、つまり16人は楽に寝れるスペースで、混雑すれば倍の32人、1、2階合わせて64人、更に混雑すれば100人くらいは寝れる。今日は、1階に10数人と2階に5人と余裕である。 なお、昨年の聖平小屋の寝袋内に虫が居たような気がしたので、今回はシュラフを持参した。(寝具代マイナス500円) 到着時間が午後4時25分になってしまったので食事の時間は2回目の5時30分からにしていただく。祐は気分が悪く、ほとんど食べられず、政が少し手伝うが、政の口にも合わず残してしまった。申し訳け無い。 26日、朝4時頃に部屋の明かりがつき、皆さん準備を始める。朝食は4時30分からであり、少し前に食堂へ移動。 千枚小屋から赤石小屋までのコースタイムは10:45で、早朝出発が必須だが、時間に依っては赤石岳避難小屋泊にすることも考慮し、弁当にせず、小屋食にした。 (山小屋の人もそのような感じで進めてくれた。おそらく弁当の人は一人もいなかったようだ。) 5時15分(計画より1時間以上遅い)に千枚小屋を出発、この時点で赤石小屋まではコースタイムでも16時となり、無理と判断し、早々に今日の行き先を赤石岳避難小屋に変更する。 千枚岳、丸山を経由して、約3時間で悪沢岳に。千枚岳では、東に富士山、北に塩見岳、間ノ岳、南に赤石岳、聖岳が見えていたが、悪沢岳山頂では、ガスが出て赤石岳しか見えず。悪沢岳から中岳へは一旦200m位下って登り返さなければならず、かなりキツイ。中岳を通過して前岳への分岐点があるはずが分からず、下って行くとお花畑に入る。入ると表現したのはシカ避けのネットで囲まれた部分を何箇所かの出入り口を開け/閉めしながら下って行く。このお花畑に入った途端、雷鳥の親子(子は3or4羽)を発見。珍しく雷鳥の子が飛ぶのを目撃できた。 荒川小屋には約500m下る。つまり赤石岳までには、また500m登り返さなければならない。 荒川小屋に着くと祐の状態が良くない。11時15分であるが、ここから赤石岳までのコースタイムは3時間であり、最悪この荒川小屋泊まりも考えたが、約30分休憩し、祐が少し状態が良くなったので、赤石岳に向けて出発する。 単独行のシニア2名、30才前後の男二人連れと家族3人が、私達と前後しながらここまで歩いてきた。(シニア2名は前岳への分岐が見つからず、時間をロスしたとの事) 荒川小屋前のベンチで9人が休憩した。 全員、今夜は赤石岳避難小屋にするらしい。 荒川小屋からは最初ややキツイ登りであるが、その後は斜面を横切るように進んで行く。大聖寺平では、赤石岳を下山してきた逆コースの方々が休憩していて、我々も少し休む。 ここから小赤石岳に登り、更に赤石岳に登る。小赤石岳山頂直下で再び雷鳥の親子(こちらも子は3or4羽)を目撃。ここまで来て祐は少し状態が回復したようである。 午後3時に赤石岳山頂に着いたが、ガスで何も見えず、山頂直下の赤石岳避難小屋に。 宿泊手続きをし、夕食としてちょっと早いがカレーライス(¥1000)を注文、更にCCレモン(¥400)とりんご(¥400)を購入。すると間もなくウエルカムお茶のサービスがあり、更にウエルカムすいか(2切れ)のサービスが出てきた。非常に美味しかった!(感激) ご馳走様。昔、合戦小屋で買ったすいかも美味しかったけど、こちらは何度確認してもサービスと言う。今年のすいかは高いのに採算合うのですか? 避難小屋の宿泊者は千枚小屋からの9人とその他1人の合計10人でやはり余裕であった。この避難小屋では水の提供は無いが、ストーブで沸かしたお湯はサービスで頂ける。 27日朝は、スティックコーヒーとパンを購入した。外は雨は降っていないがガスで真っ白、何も見えない。 今日は、椹島ロッジまで2000mを一気に下る。(一箇所だけ登りがあるらしい) 椹島分岐点からの急坂で良く事故があると小屋のご主人に言われ、慎重に下山することにする。 途中、赤石小屋の外で休憩しているとお茶をサービスしていただいた。 昨夜の宿泊は4人しか無かったらしい。 丁度雨が止み、小屋の前に下山してきた赤石岳が綺麗に見える。 その後、雨は降ったり/止んだりだが、衣服はビッショリ、椹島ロッジで着替えた。 午後1時発の送迎バスで畑薙第1ダムへ。 白樺荘で入浴し、帰宅した。 当初の計画では、赤石岳からの下山後、富士山の富士宮登山口へ行き、翌日、富士登山を計画していたのだが、千枚小屋到着時の状態や荒川小屋での疲労状態から下山後の富士登山は無理と判断した。(帰宅翌日は、ふくらはぎや太腿の筋肉痛がひどく、富士登山を中止して良かった) (追記) 中止した富士登山であったが、この10年、毎年登っているので、8月4日/5日に行くように再計画したが、3日の夜に政の体調が悪くなり、再び中止した。 8月20日前後は、北アルプスを予定しているので、今年の富士登山は中止になるでしょう。 写真の説明: 一番上は、千枚小屋の朝食後、食堂前からの日の出と富士山。 二番目は悪沢岳山頂から後方にこれから行く赤石岳。 三番目は赤石岳山頂直下から。 四番目は赤石岳山頂。 |
(まとめ) 今回の椹島ロッジから悪沢岳、赤石岳を登り、椹島ロッジに戻るコースは逆のコースより一般的と言われているが、それでも初日の千枚小屋までの7時間強の登り、二日目の3000メートル以上の丸山、悪沢岳、中岳、小赤石岳、赤石岳の登山と約500mの登り返しは非常に厳しい。 ただし、危険と思われる箇所は全く無い。 なお、二日目に赤石小屋まで行くには、私のレベルでは4時頃に千枚小屋を出発しないと難しい気がする。 また、通常ならば、送迎バス、山小屋は大混雑するのだが、台風6号の影響で敬遠されたこともあり、非常にラッキーであった。 |