yamakiの山歩記ホームへ  山名:鷲羽岳 水晶岳 黒部五郎岳
 2010年8月1日〜8月5日


2010年8月1日 午後自宅出発し、新穂高温泉登山口駐車場で車中泊
2010年8月2日 わさび平小屋、小池新道、鏡平山荘を通り、双六小屋でテント泊
2010年8月3日 双六岳のまき道を通り、三俣山荘テント場に設営し、鷲羽岳、水晶岳、黒部源流域、三俣山荘テント泊
2010年8月4日 三俣蓮華岳のまき道から、黒部乗越、黒部五郎小舎、カール、黒部五郎岳、同じ道を戻り、三俣山荘テント泊
2010年8月5日 三俣蓮華岳、双六岳、双六小屋、鏡平山荘、わさび平小屋、新穂高登山口へ下山
鷲羽岳(2924m) 水晶岳(2986m) 

8/2 新穂高温泉登山口駐車場 −登山口4:14 −5:17笠新道入口 −5:29わさび平小屋5:40 −6:01左俣林道出合(鏡平まで3:30との標示あり) −6:55秩父沢出合 −7:13チボ岩 −7:38イタドリガ原(鏡平まで1:45との標示あり) −8:19シシウドガ原(大休止)8:46 −9:40鏡池9:50 −9:52鏡平山荘9:56 −10:45弓折中段 −11:35弓折乗越11:40 −11:50尾根 −花見平12:12 −13:16双六小屋テント場
 8/3 双六小屋テント場5:15 −5:39中道/巻道分岐 −7:23蓮華岳合流 −7:52三俣山荘テント場(テント設営)8:28 −三俣山荘(山荘への手続き)8:43 −10:07鷲羽岳山頂10:13 −10:35ワリモ岳への鞍部で雷鳥 -10:51ワリモ岳の脇通過 −11:06ワリモ北分岐 −11:45水晶小屋 −12:36水晶岳山頂12:37 −13:15水晶小屋13:27 −13:56ワリモ北分岐 −14:04岩苔乗越 −14:53分岐 (黒部源流域) −15:30三俣山荘テント場
 コースタイム(【】内)との比較: 新穂高登山口(9:02)【7:35】双六テント場
 双六テント場(2:37)【2:20】 三俣山荘(1:24)【1:30】 鷲羽岳(2:23)【2:20】 水晶岳 (2:53)【2:30?】(黒部源流経由) 双六テント場

 8月1日午後に家を出て、新穂高温泉登山口駐車場に午後6時過ぎに着いた。駐車場は9割以上埋まっていた。 10数台は私達と同じように明朝出発のようである。 今回はテント3泊+山小屋1泊の予定だが、ザック重量を軽くするように食事は全て山小屋に頼ることにし、食料は非常用2食のみ持つ。 近くに駐車していた兵庫県からの方は、100名山は完登し、現在200/300名山を目指しており、今回は赤牛岳を計画しているとの事であった。 
 8月2日午前4時過ぎに登山口の案内所に登山届けを掲出し、出発(下山届の用紙を一枚もらう)。わさび平小屋を越え、左俣林道出合までは、車が通る道でわずかな登りである。左俣林道出合からが小池新道で本格的な登山になる。 秩父沢を過ぎ、水場で水を飲み、イタドリガ原までは、順調に進むが、シシウ鷲羽岳山頂 槍をバックにドガ原に来て、突然動けなくなり、長い休憩。 この休憩中に兵庫の方が追い付いて来たが、先に行ってもらった。 もし、双六小屋に12時前後に着けば、三俣山荘まで行こうと考えていたのだが、双六小屋まで行けるのかすら心配になった。シシウドガ原で30分近く休み、少し回復したので歩きだすが、休み休みとなる。食料は持っていないがテント泊用の装備が重く、堪える。 鏡池では池に写った槍・穂高を写真に撮る。 鏡平山荘を通過すると更に厳しい登りとなり、弓折分岐までコースタイムは1時間だが、1時間40分掛って何とか登った。分岐から少し登ると尾根に出て、少し歩いて花見平に着いた。ここには雪渓がまだ残っていた。 兵庫の方はここで待っていてくれたが、三俣山荘まで行くと言うので先に行ってもらった。 比較的楽なはずの尾根歩きだが、既に疲れ果てており、思うように進まない。 やっとの事で、双六小屋テント場に付く。 疲労困憊かつ、時間的な余裕もなく、今夜は最初の予定の双六テント場泊とする。 双六小屋では小屋の夕/朝食はテント泊者へは提供せず、軽食/弁当の提供は可能とのことで、カレーライスを夕食とし、更に弁当を朝食として注文した。
 8月3日朝、テントを撤収し、小屋前のベンチで弁当を食べ、5時15分に三俣山荘に向けて出発する。(計画では4時30分の出発であったが、テントの撤収にチョット手間取り、遅くなってしまった。) 当然、巻き道を進む。 (三俣山荘までの道では大きな額を脇に抱えた若者と何度か前後したが、下山も同じ日になり、鏡平山荘でも一緒になった。 この若者は数年前に三俣山荘でアルバイトしていたそうで、その時のバンダナを額に納めて山荘に持ってきたとの事。) 予定より水晶岳山頂 ガスで展望無しやや遅れて三俣山荘テント場に着き、テントを設営し、山荘で手続き(テント泊2名+夕食と朝弁当を注文)して、サブザックを担ぎ、直ぐ前に聳える鷲羽岳に登りはじめる。 標高差400m弱をジグザクに登っていく。 軽い荷物になったので順調に山頂に立てた。 山頂で写真を撮り、次の水晶岳に向け進む。ワリモ岳への鞍部では、雷鳥の子供が登山道の直ぐ横から登山道に入って来たので、写真撮影。 登山道からそれるのをかなり待ったが、逃げないので忍び足で進む。 ワリモ北分岐からは水晶小屋、水晶岳が見えるが、かなり遠いい。 途中、持ってきた大福や菓子を食べ栄養補給。 長い尾根歩きを楽しむが、鎖場からは慎重に登る。 山頂手前右側にお花畑有り。水晶岳山頂に立つがガスが出てきて展望無し。 下山時、水晶小屋でおしる粉を注文。お餅を焼くのに時間が掛ったが非常に美味しかった。 黒部源流域経由で三俣山荘テント場に戻った。
 夕食は5時からの山荘の食事で、何日振りかで暖かいみそ汁が飲めて満足。翌朝は出発が早いので弁当を注文。
三俣山荘テント場は山荘から離れているとの情報があったが、それほど遠くなく、双六テン場とほぼ同じくらいと感じた。 夜間、トイレに行ったが、遠いとは感じなかった。 テント場と山荘の高さがほとんど同じ。
 
黒部五郎岳(2840m) 

8/4 三俣山荘テント場4:51 −6:00黒部乗越 −7:08黒部五郎小舎7:19 −8:37カールの中央 −9:13肩 −9:25黒部五郎岳山頂9:39 −9:53肩 −10:19カールの中央(休憩)10:30 −11:35黒部五郎小舎(食事)11:56 −13:15黒部乗越 −14:25三俣山荘テント場
 

 8月4日、注文しておいた弁当をテントの中で食べ(ただし、コンロを使っていないので暖かいもの無し)、サブザックでテント場を出発。 山荘で今日のテント代と夕食と明日の朝食の予約をしようとしたら、 今日、戻ってきてから申し込むようにと言われたので、出発。 テント場から黒部五郎岳へのまき道の所に新穂高駐車場で話をした兵庫の方がテントを張っていたので少々話(この方は100名山は完了し200/300名山を狙っているとのことで、前日、赤牛岳を往復したが、かなり厳しかったとのこと)をし、分かれた。 出発してまもなく雪渓を登って行く、朝早いので、雪渓はまだ固いので慎重に歩を進める。黒部五郎岳山頂 槍、穂高をバックに黒部乗越を過ぎ、反対側に出ると笠ヶ岳等が綺麗に見渡せる。しばらく尾根歩きが続き快晴で気持ちが良い。 黒部五郎小舎へは一気に下る。 小舎で買ったリンゴは美味しかった。 黒部五郎岳へはカールコースを進む。カールを徐々に登って行き、反対側の壁を一気に上ると肩に出る。太郎平からの登山道と合流し、ほど無く山頂である。快晴で、360度全て絶景である。写真を撮りまくり、下山する。黒部五郎小舎に戻った時には、山頂はガスに隠れてしまっていた。 比較的早い時間に山頂に立てたので幸運であった。 来た道をそのまま、三俣テント場に戻った。 夕食は今日も山荘の食事(5時50分)で、昨夜とは別のメニューにしていただいた。 翌朝も弁当ではなく、ゆっくり山荘の朝食にした。
三俣山荘はテント泊者へも区別無く食事を提供していただけるので、我々のような体力が少々劣るものには、本当に助かります。
最初の計画では、この先、笠ヶ岳に登って、翌々日下山することにしていたが、かなり疲労しており、重いザック(笠ヶ岳ではテント場が離れているので山荘泊のつもりでテント装備は不要)を担いで笠新道を下るのは厳しいと考え、笠ヶ岳は次回に回し、明日は、三俣蓮華岳/双六岳に登って下山することに決める。 
下の写真は黒部五郎岳山頂からのパノラマ写真です。 左から薬師岳、剱岳、立山、奥に多分白馬岳、赤牛岳、水晶岳、鷲羽岳、槍ヶ岳〜奥穂高岳。 


三俣蓮華岳(2841m) 双六岳(2868m) 

8/5 三俣山荘テント場5:57 −6:44三俣蓮華/巻道分岐 −7:05三俣蓮華岳山頂7:07 −7:57双六/中道分岐 −8:23双六岳山頂8:32 −9:03双六小屋水源で休憩9:06 −9:32双六小屋9:50 −10:48花見平10:55 −11:09弓折乗越 −11:29弓折中段 −11:49鏡平山荘12:19 −鏡池−12:54シシウドガ原 −13:14イタドリガ原 −13:30チボ岩 −13:48秩父沢出合 −14:23左俣林道出合 −14:44わさび平小屋14:57  −15:12笠新道入口 −16:06新穂高登山口
 コースタイム(【】内)との比較: 三俣テント場(1:08)【0:50】 三俣蓮華岳(1:16)【1:00】 双六岳(1:00)【1:00】 双六小屋(1:59)【1:50】 鏡平山荘(2:25)【2:40】 わさび平小屋(1:09)【1:15】 新穂高登山口 
 

 8月5日、テントを撤収し、4時50分頃、山荘の朝食の列に並ぶ。 並んだ順に5時からだが、直前で満席となり、早い人が食べ終わるのを待つ。朝は皆早いのでそれ程待つ事も無く、着席できた。久し振りの弁当以外の朝食、ただ、この時の一杯目のごはんはあまり美味くなく残念、おかわりのはまあまあ食べられた。
 三俣蓮華岳、双六岳も快晴に恵まれ、ここからの絶景は格別である。 (笠ヶ岳に行く場合は、三俣蓮華や双六は登らず、まき道を行く予定であったので、これらに登れて大満足である。)双六岳山頂
            三俣蓮華岳 槍をバックに

 双六小屋では、ヘリコプターでの荷卸しの最中で、小屋のご主人と思わしき人がヘリコプターからの風に注意するように声を掛けていた。 この四日間我々は快晴に恵まれ大満足(気温は高過ぎだが)であったが、その前は、天気に恵まれなかったと言っていたので、今回はほんとうに運が良かったようである。なお、この方は笠新道はかなり厳しいよともう一人の方に説明していたので、我々のレベルでは、今回、回避したのは正解であったと確信した。 笠ヶ岳へは、山荘1泊のザックで笠新道往復を別途計画する。 下山途中の鏡平山荘でカレーライスの昼食と有名なかき氷を食べる。
 新穂高温泉登山口駐車場に午後4時過ぎに下山(下山届けを提出)。
 下山後、平湯温泉ひらゆの森で四日間の汗を流し、松本経由で帰宅。途中、波田町でスイカを買うつもりでいたのだが、午後6時を過ぎており、店は一軒も開いていなかった。

(まとめ)
・今回、ザックの重量は15kg位だが、もっと軽くしなければ他の縦走コースには行けないと感じた。
・最終日、わさび平に着いた時に、左手にトゲが10数個刺さっていることに気が付く。それほど痛くは無いが、帰りの車の運転でハンドルを強く握ると痛む。 下山途中で転んだ時に咄嗟に掴んだ木で刺さったのだろう。やはり、下山時は手袋をした方が良い。(翌日、家に帰ってから、拡大鏡、針、毛抜きなどを使用して一本一本丁寧に抜いた。多分、20本以上有った。)
 

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