yamakiの山歩記ホームへ  山名:北海道、東北 登山旅行 
 2009年6月30日〜7月21日
 北海道、東北の11座
   後方羊蹄山、利尻岳、羅臼岳、斜里岳、雌阿寒岳、大雪山、十勝岳、トムラウシ山
   岩木山、八幡平、岩手山

2009年6月30日(火)
 早朝自宅を出発し、関越自動車道を走り、新潟から10時30分発の新日本海フェリーで小樽港へ
2009年7月 1日(水)
 4時30分に小樽港に着き、半月湖駐車場から後方羊蹄山に登り、下山後、道の駅「三笠」で車中泊
2009年7月 2日(木)
 サロベツ原野、ノシャップ岬を経由し、稚内からフェリーで利尻島鴛泊港へ 民宿マルゼン泊
2009年7月 3日(金)
 利尻北麓野営場から利尻岳に登り、下山後、フェリーで稚内に戻り、宗谷岬を経て、道の駅「猿払」で車中泊
2009年7月 4日(土)
 オホーツク海沿岸を走り、紋別、サロマ湖、小清水原生花園、フレペの滝を経由し、地の涯駐車場で車中泊
2009年7月 5日(日)
 木下小屋から羅臼岳に登り、下山後、知床五湖散策、オシンコシンの滝を見学し、道の駅「斜里」で車中泊
2009年7月 6日(月晴れ)
 清岳荘登山口から斜里岳に登り(旧道コース)、下山(新道コース)後、裏摩周湖を経由して根室へ、
 更に日本最東端の納沙布岬へ、 道の駅「根室スワン44」で車中泊
2009年7月 7日(火)
 霧多布湿原、釧路を経由して釧路湿原を散策し、丹頂観察センターを見学し、道の駅「丹頂の里」で車中泊
2009年7月 8日(水)
 雌阿寒温泉登山口から雌阿寒岳に登り、下山後、上士幌からは糠平、層雲峡を経て道の駅「旭川」で車中泊
2009年7月 9日(木晴れ)
 旭山動物園を見学後、美瑛で、ぜるぶの丘などを見学し、道の駅「美瑛」で車中泊
2009年7月10日(金)
 雨の為、榎木/大野美術館、富田ファームを見学し、道の駅「ひがしかわ」で車中泊
2009年7月11日(土)
 旭岳ロープウェイで姿見駅に行き、旭岳を登山し、下山後は、道の駅「旭川」で車中泊
2009年7月12日(日晴れ)
 望岳台から十勝岳に登り、下山後、トムラウシの東大雪荘へ、更に短縮登山口で車中泊
2009年7月13日(月)
 短縮登山口からトムラウシ山に登り、下山後、道の駅「ピア21しほろ」で車中泊
2009年7月14日(火晴れ)
 幸福駅、花畑牧場を見学し、道の駅「樹海ロード日高」で車中泊 (函館発の青函フェリーを予約) 
2009年7月15日(水)
 千歳、支笏湖、白老のアイヌ資料館を見学し、道の駅「伊達 歴史の杜」で車中泊
2009年7月16日(木晴れ)
 洞爺湖、長万部、イカメシの森、トラピスト修道院を見学し、サブちゃんの里道の駅「知内」で車中泊
2009年7月17日(金晴れ)
 函館からフ ェリーで青森へ、田舎館村で田んぼアートを見学、道の駅「いなかだて 弥生の里」で車中泊
2009年7月18日(土)
 津軽岩木スカイラインで八合目まで行き、ここから岩木山に登り、道の駅「いなかだて 弥生の里」で車中泊
2009年7月19日(日)
 雨の為、待機。八甲田山の登山口の酸ヶ湯に行くが、昼になったので登山を止め、西根SAで車中泊
2009年7月20日(月晴れ)
 焼走口から岩手山に登り、下山後八幡平頂上駐車場から八幡平に行き、東北道の国見SAで車中泊
2009年7月21日(火晴れ)
 加須ICで高速を降り、正午前に帰宅 

 最初の予定では、関越自動車道に乗り、新潟から新日本海フェリーで小樽港に渡り、後方羊蹄山、利尻岳、羅臼岳、斜里岳、雌阿寒岳、トムラウシ山、幌尻岳、大雪山、十勝岳を登山し、函館から青森に戻り、東北の八甲田山、岩木山、八幡平、岩手山、早池峰山を登山する計画であったが、途中のケガで幌尻岳は断念し、また、悪天候で東北の一部の山は回避した。 
2009年7月1日(水)    後方羊蹄山   (登4:49、下3:39)【登4:45、下4:20】   

半月湖駐車場(登山名簿記入)6:41 −7:30二合目 −7:47三合目 −8:05四合目 −8:30五合目(休憩)8:37 −9:03六合目 −9:34七合目(休憩)9:44 −10:17八合目 −10:37九合目 −11:30山頂 −11:52(風の弱い場所で昼食)12:13 −15:09半月湖駐車場(名簿記入) 

  6月30日早朝自宅を出発し、関越自動車道を走り、新潟から10時30分発の新日本海フェリーに乗船。フェリーはかなり大きく、個室のおかげで快適に過ごせた。風呂は船内に居ることを忘れるくらいだった。4時30分定刻に小樽港に到着したが、下船は4時5羊蹄山の山頂 霧で何も見えない0分頃になる。 小樽のコンビニでオニギリ等を購入し、車内で簡単に食事、羊蹄山登山口の半月湖駐車場には6時20分に着いた。 準備し、登山開始。 非常に虫が多く、祐は左手首を刺され、グローブのようになる。また、体中が痒くてしかたない模様、虫除けスプレーや痒み止めを塗ったが、我慢するしかない。 途中、雲の切れ間から麓の景色が窺えたが、ほとんどは展望無し。九合目過ぎに“あと一息”のような標識が有ったが、なかなか山頂には着かず、何度も山頂らしき岩に騙され、約1時間かかってやっと山頂へ。それまでの1合は20分〜30分程度であったが、最後の山頂までは非常に長く、バテてしまった。下山にも時間がかかりいやになる程だった。
 下山後は、真狩村温泉保養センタで入浴し、道の駅「三笠」まで行って車中泊。

 7月2日稚内を目指し、4時23分に道の駅「三笠」を出発する。 サロベツ原野(日本海側の道は長く真っ直ぐな道で北海道だなーと改めて感じる)、ノシャップ岬を経由し、稚内フェリーターミナルへは11時43分に着く。 車は駐車場に止めておき、15時30分発のフェリーに乗り(かなり混んでいて隅に座る)、利尻島鴛泊港に17時10分着、送迎バスで民宿へ。民宿マルゼンは、 スタッフの女性達がテキパキとしていて小気味良くまたレストランでの夕食の蛸シャブがとても美味しかった! 食後、利尻富士温泉に民宿の車で送ってもらい、入浴、帰りはブラブラ散歩しながら民宿に戻った。 温泉のロッカーが有料であったのが残念。 
2009年7月3日(金)    利尻岳     (登4:42、下3:08)【登5:30、下3:30】

 登山口(利尻北麓野営場 登山届け提出)4:13 −4:24三合目(甘露水) −4:52四合目(野鳥の森) −5:28五合目 −5:50六合目(休憩)5:55 −6:15七合目 −7:06八合目(長官山) −7:57九合目 −8:30沓形コースからの合流地点を通過 −8:55山頂(食事)9:15 −12:23登山口へ下山(届出先へ下山の報告)  

 4時に民宿の車で登山口まで送っていただき(早い人は3時半利尻岳山頂 ここでも霧で良く見えません頃から送ってもらっている)、予め作成しておいた登山届けを提出し、登山開始。 登山/下山自体は順調であった。ただし、足場が悪く、登山道はどろどろ、また、ほとんど展望無く残念。 八合目辺りで後ろから来た単独行の女性に道を譲ったが、足場が悪いところだったようで、滑って転ばせてしまった。済みませんでした。 下山後、登山口の水道で汚れた登山靴を洗い、下山の報告をし、宿の車で利尻富士温泉まで送っていただいた。 入浴後徒歩(約20分)で鴛泊港に行き、14時55分発(予定よりも一本前)のフェリーで稚内へ。帰りのフェリーからも利尻岳は雲の中。
 稚内から宗谷岬(日本最北端は寒かった)を経て、18時30分に道の駅「猿払」(ホタテ蕎麦は少々期待ハズレ)へ。生憎小雨が降り出す。

 7月4日は、オホーツク海沿岸を走り、紋別、サロマ湖を経由し、網走でコインランドリを利用、小清水原生花園、知床自然センタでフレペの滝まで散策し、羅臼岳登山口のホテル地の涯駐車場へ(途中の道路脇にエゾシカ)。ウトロで食事処を探すが、6時前なのに終っていてダメ。仕方なくコンビニで弁当を買い込み、地の涯駐車場外で食事。 
 当初、7月5日は知床観光を予定していたが、天候も悪くは無さそうなので羅臼岳登山に変更する。      
2009年7月5日(日)    羅臼岳     (登4:21、下3:38)【登4:55、下3:25】

 地の涯駐車場4:47 −木下小屋(登山名簿記入)4:52 −5:30オホーツク展望台 −5:57650m岩峰 −6:14弥三吉清水 −6:26極楽平(山頂まで4.0km) −7:11銀冷水(山頂まで2.5km) −7:30大沢入口(雪渓の始まり、アイゼンを装着) −8:09羅臼平 −8:31岩清水分岐 −9:13山頂 −9:25(途中食事)9:40  −10:25(アイゼン装着) −10:47大沢入口(アイゼン外す) −11:21極楽平(休憩)11:26 −12:51木下小屋(名簿記入) 

 羅臼岳はヒグマに遭遇する危険があるので人の後を着いていくことに雪渓、下山時決める。 4時頃からホテル地の涯に宿泊していた方々が徐々に出発して行く。我々も準備し、登山名簿に記入し出発する。天気は曇り、2時間位はなだらかで登り易い。銀冷水を過ぎて大沢入口で雪渓に出る。数名がここで様子を見ている。(毎年来ていると言う方は例年はこんなに大きな雪渓ではないと言っていた) 我々は軽アイゼンを装着し登りだす。最初は雪渓の傾斜もなだらかで比較的登り易いが、途中からかなりの傾斜になる。 少し登ったところで方向の間違いに気付き横に移動したが、まだ凍っていて滑り落ちそうで非常に怖かった。 ストック無しの祐は急勾配では恐怖心でいっぱいだったようである。雪渓の長さは300m〜400m位は有ったであろう。 (右の写真は下山時のもので、雪は緩んでいる。)
 雪渓を過ぎて残り1.2kmの標識、ここからはゴロゴロした岩場を登り、山頂へ。風が強く、ガスってて何も見えない。写真だけとり、山頂から少し下った岩陰の花畑(ここだけ別天地)で食事。下山後はホテル地の涯の温泉へ。 前日の羅臼岳
 下山後、時間が有っ たので知床五湖(ヒグマ出没の為、一湖と二湖のみ)散策、オシンコシンの滝を見学。なお、カ ムイワッカの湯の滝まではまだ入れなかった。
 翌日は、知床観光を予定していたが、以上のように殆ど観光できたので、一日前倒して斜里岳登山とし、道の駅「斜里」へ。   
2009年7月6日(月)    斜里岳    (登3:48、下3:01)【登4:00、下2:40】

 清岳荘登山口(トイレ\100 登山名簿記入)6:32 −8:05羽衣の滝 −8:31七合目方丈の滝 −8:43見晴の滝 −8:51八合目 −9:14二股分岐 −9:20(分岐の少し上で10分間休憩)9:30 −9:56馬の背(休憩 前後の方に合わせて)10:03 −10:20山頂(食事)10:35 −10:55馬の背 −11:16二股から新道を下山 −11:54能見峠 −12:40下二股 −13:36下山(名簿記入)

   北海道に入って初めての“晴れ”である。道の駅「斜里」から斜里岳 途中の滝の脇を登る一時間弱で清岳荘登山口に着く。準備をし、登山者名簿に記入し出発。 まもなく沢沿いを登ることになる。沢を横切ったり、滝の脇をよじ登ったり、雪渓を越えたりと経験したことが無い、この先どんな?と思うと怖さが先立つ! よく分からないルートもあるのでツアーの後ろに付いて行く。ただし、登山靴に水が入るようなことはなかった。 沢から離れ30分ほど急登を登ると馬の背に出る。馬の背まで来ると山頂が見渡せる。ほどなく山頂へ。山頂での景色を味わい下山は、上二股から新道を行く。この下りもかなりハードだった。下二股で旧道に戻るが、ここからの沢沿いは、雪が緩んで雪渓が崩れていたりして、登った時とは違う、可能な道を探しながらなので、かなり時間がかかった。 沢沿いの道は最初は緊張したが、慣れてくるとアドベンチャー登山?のようで、何となく楽しい気分になるものである。斜里岳山頂 チョット雲が出てきた 
 下山後は、裏摩周湖(道路脇にルピナスが咲いていた。初めて群生を見て感激!)を経由して根室へ、更に日本最東端の納沙布岬へ。曇っていて島は見えず、また風が強く非常に寒く(さぶい)て早々に戻り、道の駅「根室スワン44」へ。この道の駅は虫が多く車中泊には最悪である。

 7月7日は、霧多布湿原、厚岸グルメパーク(残念ながら休み)、途中小さな店で蒸しガキを食べれた。釧路を経由して釧路湿原を散策し、道の駅「丹頂の里」へ。丹頂観察センターには確かに丹頂は居たが、入場料を出してまで見るものだろうか疑問。 
2009年7月8日(水)    雌阿寒岳   (登2:05、下1:35)【登2:20、下1:20】

  雌阿寒温泉登山口(登山名簿記入)6:17 −6:32一合目 −6:45二合目 −6:54三合目 −7:10四合目 −7:20五合目 −7:37六合目 −7:44七合目 −7:55八合目 −8:13九合目 −8:22山頂8:25 −10:00登山口(名簿記入) 

 早朝、政はコーヒーを入れる為に湯を沸かしていた時、腰掛雌阿寒岳の山頂 強風でごらんの髪の毛ですけていた椅子が外れ、熱湯を浴び火傷してしまった。その場に居なかった祐は何が起こったか一瞬分からず。病院も無いことから、応急処置として包帯で巻いて雌阿寒温泉登山口へ。歩くことには全く支障が無いので登山することにした。何の問題もない。だんだん上に行くにつれ風が強くなってくる。八合目を過ぎた頃に下山してきた5〜6人のグループから“山頂は風が強く砂あらしで、一人だけ這って行けたが、他は諦めた”と聞き、 私達も九合目に荷物を置き、長袖を着て、カメラだけ持って山頂へ。山頂では立ってられず、這うようにして写真を撮り、直ぐに下山。
 下山後は火傷のことが気になり、とりあえず、明日予定のトムラウシは行程が長いので無理と判断し、大雪山方向に向かうこととする。途中、上士幌で病院が目に入り、診てもらったがかなり重症とのこと。火傷の箇所は大きく3箇所で(1)右足の膝裏から脹脛にかけて、(2)左手の手首、(3)腹部。医者に聞くと渡渉の有る幌尻岳登山は雑菌が入る可能性があるのでダメ、明日以降毎日移動先の病院で消毒してもらうようにとのことで紹介状を渡される。上士幌からは糠平(糠平への途中、ルピナスの群生地を通過)、層雲峡を経て道の駅「旭川」へ。道の駅近くのコインランドリを使用。道の駅のレストランの根菜カレーはグー!!

 道の駅の案内の方に適切な病院を探してもらい、7月9日朝一で旭川厚生病院へ。この病院の診察では全治二週間、(1)の部分は浅い2度のヤケドと言われる。また、旅行中は毎日2回、自分で薬を塗るようにと大き目の塗り薬を2個処方された。ガーゼと包帯は近くのドラッグストアで購入。(以降、通院せず、自分で治療できるので気が楽になる。)これで完全に7月12日に予約していた幌尻岳を諦める。病院の後、旭山動物園へ向かう、動物園近くで有料駐車場へのぜるぶの丘誘いがあったが、入口の直ぐ横に大きな無料駐車場が有った。(有料に留めたら、金を払った上に歩かねばならなくなるところだった。何でこんな有料駐車場が営業しているのだろうか?)動物園ではオランウータンがユニークで一番印象に残った。
 旭山動物園を見学後、美瑛へ。美瑛では、ぜるぶの丘、ケンとメリーの木、セブンスターの木、親子の木(遠くから)、マイルドセブンの丘、展望公園を見物し、道の駅「美瑛」へ。
 
  7月10日は雨。榎木/大野美術館(癒される絵/両手の無い画家 感動!!)を見学。富良野富田ファームを見学し、チーズ工房でピザを食べ、翌日の大雪山登山の為、道の駅「ひがしかわ」へ。    
2009年7月11日(土)   大雪山(旭岳) (登1:57、下1:23)【登2:50、下1:35】

 6:15ロープウェイ出発 6:25姿見駅着 カッパを着て出発6:42  −6:52すりばち池 −6:58第4展望台 −7:07姿見の池 −7:48七合目 −8:07八合目 −8:24九合目 −8:39山頂 −(姿見の池の横で休憩)−10:02姿見駅 −1015発のロープウェイで駐車場へ  

 6時前にロープウェイ駅の駐車場に入る。空きスペースは十分ある。ロープウェイで姿見駅へ。姿見駅では小雨が降っていたのでカッパを着て出発。 すりばち池、姿見の池までは花がきれいで、視界も悪くはなかった。 六合目からは岩がゴロゴロ、また、風が強く、雨も本降りとなり、視界も悪く、気温も低くなる。九合目ではカッパの上からすっかり濡れて(全く防水せず)しまい、7月と言うのに手も悴んで寒い。山頂も強風とみぞれ?で、写真を撮り、直ぐに下山。体全体が冷え、鼻水が止まらない、非常にしんどかった。下山後、大雪山ホテルで入浴(入浴時間には早かったが無理を言って入れてもらう)し、生き返った。再び道の駅「旭川」へ。   
2009年7月12日(日)   十勝岳     (登3:04、下2:05)【登4:05、下2:50】

 望岳台5:51 −6:19白銀荘分岐 −6:49避難小屋 −7:47標高1720m −8:10(途中休憩)8:18 −8:55山頂 (9:23から一度下山したが下山道を間違え山頂に戻り)下山開始9:45 −10:07(山頂から急登を下りたところで食事)10:21 −11:50望岳台へ下山 

 今日は久々の晴れ。(火傷しなければ、幌尻岳(幌尻山荘も予約済み)の予定であったので少々残念。) 
望岳台からしばらくはゆるやかな登り、十勝岳 このように良い天気でした一時間過ぎた頃から岩場の登りとなり、ガスも時々出始める。ガスが切れると左に美瑛岳、振り返ると出発した望岳台の駐車場が見渡せる。また、しばらくすると前方に十勝岳山頂が現れる見事な景観。北海道で2座目の晴れの日の登山であり、心地よい。山頂では5月に石鎚山で会った湘南の夫婦と偶然再会した。これは、ケガで日程を変更したおかげである。
下山時、約10分程下りて十勝岳温泉方向に間違って来てしまっていることに気が付き、山頂まで登り返して下山した。 間違え易いと言ういろいろな方の報告を見ていたのだが、ついうっかりしていた。
 なお、7月14日よりも13日の方が天気が良いとの情報も有り、13日にトムラウシに登ることにし、下山後直ぐにトムラウシの登山口にある東大雪荘に向かう。(途中の鹿追のコンビニで弁当やオニギリを購入。) 東大雪荘に掲示されていた天気予報も13日は午前中くもり、午後から雨、14日は一日中雨であり、13日の方が天気が良い予報。 入浴後休憩していた千葉から来たと言う人は明朝3時半ころから登り、天気が悪くなったら引き返すと言っていた。 従って、13日に登ることとし、短縮登山口に入る。ここは虫が非常に多く、車中泊には最悪である。(5〜6台の車中泊組あり。)  東大雪荘の入口の駐車場ならそんなに虫も多くなく、車中泊できるのではないかと考える。ただし、トイレが壊れていて東大雪荘に行くようにとの貼紙があった。短縮登山口まで車で20分、短縮登山口の駐車場は70台位は駐車可能であり、翌朝の出発でも駐車場が一杯になることは無いであろう。     
2009年7月13日(月)   トムラウシ山   (登5:09、下5:00)【登6:20、下4:30】

  短縮登山口3:50 −4:13トムラウシ温泉からの合流地点通過 −4:54カムイ天上 −6:16こまどり沢 −6:37(こまどり沢からの雪渓を登りきったところ) −7:19前トム平 −7:47トムラウシ公園 −8:59山頂   −13:00カムイ天上 −13:37トムラウシ温泉への分岐 −13:59短縮登山口  

 朝起きると雨は降っていない。他の登山者が出発するのを待っていたが、なかなか出発しないので、3時50分に出発することにした。数ヶ所の雪渓を越えた後、こまどり沢で先に出発していた写真撮影中の単独行の男性を追い越す。ほぼ同じ時期に、別の単独行の男性が追い越して行った。こまどり沢からの(かなり長い)雪渓を登りきり、岩場を登り出した7時頃に早くも雨が降り出し、カッパを着る。出発から既に3時間近く経っており、先行した男性も居ることから安心感も有り、ここで引き返すと言う気は起こらず、そのまま登トムラウシ山頂、風雨で何も見えない山を続ける。風、雨ともに強く、非常に寒い。(頂上まで30分のところで祐は疲労でフラフラ状態だったと下山後聞く) 5時間少しで頂上に立てた。この5時間は殆ど休まずに歩き続けた。山頂では、ヒサゴ沼から縦走の親子に写真を撮ってもらい。一緒に下山することにする。少し降りた風の無いところで立ったままでオニギリを食べ、下山を続ける。雪渓では政が足を滑らせ、2〜3m落ち、あわててアイゼンを付けた。この時、ストックを少し曲げてしまったが、辛うじてたたむ事はできる。 雨は止まず、カッパの中までビッショリ、登山靴の中もビッショリで、カパカパ、キュキュの状態。下山道も雨でドロドロとなったが、場所を選んでも同じなのでそのまま入っていった。
 往復10時間、雨の為、座って休憩する場所も無く、この間一度も座っていない。良く持ったものだ。 私はクライマーと言うには程遠いが、クライマーズハイに近い精神状態であったのだろう。 それにしてもこのカッパは全く要をなさない。至急、良いカッパの購入を検討することにした。
 後で聞いたが、その後の天気予報では”当日は雨/翌日は晴れ”と変わっていたようである。出発前にこの情報が入手できていれば登山日を変更したのに。残念。(今後、最新の天気予報の入手方法も検討する必要がある。)
 下山後、東大雪荘で入浴し、午後6時に道の駅「ピア21しほろ」へ。この道の駅は比較的小さく、車中泊は他に1台。自分の庭の感覚でドロドロの登山靴を洗い、濡れたカッパ、スパッツなどを吊るした。翌朝は晴れで良く陽が当たり、カッパ、スパッツなど出発前に乾いた。登山靴はまだ中がダメ。

 7月14日は7時30分に道の駅を出発し、幸福駅、花畑牧場(生キャラ10個ゲット)を観光し、途中の帯広でコインランドリを使用(専用カードを購入せねばならず。洗剤必要)。道の駅「樹海ロード日高」へ。この日に7月17日11時35分函館発の青函フェリーを予約。
 
 7月15日は、千歳、支笏湖、白老のアイヌ資料館(祐は貸衣装で写真撮影)を見学し、道の駅「伊達 歴史の杜」へ。 一度、この先の道の駅「あぶた」まで行ったが、海岸の崖の上で、近くに何も無く、車中泊には向いてないと思い、伊達に戻った。 (16日は松前の大千軒岳登山を考えていたが、登山靴が乾いてなくダメで、雨も降っていたので、登山は取止め。従って、この日は伊達泊まり。)
    
アイヌ資料館    アイヌ資料館

  7月16日は、洞爺湖、長万部、イカメシの森、トラピスト修道院(予約無しなので中に入れず)を見学し、サブちゃんの里道の駅「知内」へ。 夜、兄や息子からメールや電話有り、トムラウシの遭難のニュースを見て心配して連絡してきた。 
なお、知内のスーパーでホタテを安く売っていたのだが、料理する手段が無いので、見送った。 コンロは車に積んであるので、その他の簡単な道具(フライパンや調味料など)を積んでおくようにしたい。
 田んぼアート
 7月17日は、函館に戻り、予約していた11時35分発のフ ェリーで青森へ。(時間的には予約した便より前の便が可能だったが、予約していないので乗船できず。) フェリー内で函館駅で買った弁当で昼食。 15時30分青森着。 田んぼアートを見学する為、田舎館村へ、午後4時30分の終了時刻であったが、ご好意で入れていただいた。左は「戦国武将」、右は「ナポレオン」。
この日はこの近くの道の駅「いなかだて 弥生の里」へ。    
2009年7月18日(土)  岩木山    (登1:05、下0:51)【登1:10、下0:45】 

八合目駐車場 登山口8:58 −9:31岩木山山頂まで25分の標識通過 −9:39避難小屋通過(山頂まで20分) −10:03山頂(避難小屋で軽食)10:19 −11:10政が八合目駐車場へ下山(祐は11:00に下山)

 道の駅で簡単に朝食を済ませ、岩木山方面へ。雨はまだ降っていないが、直ぐにでも降り出しそうな天気である。6時40分に津軽岩木スカイラインに岩木山山頂 霧で何も見えません着いたが、8時に開門とのことである。(ここまでは調査不足)仕方なく、この辺りを車で走り、白神のコンビニでコーヒーなどを買って時間をつぶす。8時の開門後八合目の駐車場へ。駐車場はかなりのガスである。多くの人は9時からのリフトを待っているようなので、我々は登山道から登り始める。狭く、木が被さっている(顔、頭をぶつける)登山道で足場も悪い。九合目からは岩場も多く、風も強くなる。山頂では何も見えず、写真を撮り、避難小屋で休憩(コーヒー、ピーナッツで小腹を満たす)。
 下山後は、百沢温泉で入浴し、雨も降ってきたので八甲田山へは行かず、弘前のねぷた村を見学(津軽三味線の生演奏を聴く)。黒石でコインランドリ(洗剤必要)を使用し、昨日と同じ道の駅「いなかだて 弥生の里」へ。

 7月19日は昨日行けなかった八甲田山に行くことにしたが、朝から雨で出発が遅れる。近くのマックで時間を潰したが、10時頃に雨が上がり、登山口の酸ヶ湯に行くことにする。(青森出身の祐は40年ぶり) 11時頃に酸ヶ湯に着いた。 駐車場から登山者が数人出発していったが、風が強く、上はガスが掛かっているので気が進まず。コースタイムも5時間30分で、この時刻では遅すぎると判断。 また、北海道の幌尻岳を残し、来年以降も有るので、今回の八甲田登山は見送ることにした。 明日は岩手山に登る為、東北自動車道で西根SAへ。碇ヶ関ICから小坂IC間が豪雨の為、一時通行止めであったので手前のPAで解除を待つ。     
2009年7月20日(月)  岩手山    (登3:51、下2:28)【登4:30、下3:00】 

焼走口駐車場登山口(名簿記入)5:27 −6:18頂上まで4.5kmの標識 −6:50第2噴火口(山頂まで3.6km) −7:00(休憩 山頂まで3.3km)7:10 −7:45ツルハシ分れ(山頂まで2.3km) −8:11(山頂まで1.4km) −8:37平笠不動前(山頂まで0.8km その前の場所で10分ほど休憩) −8:41平笠不動避難小屋 −9:12(山頂まで0.2km) −9:18山頂(軽食)9:33 −10:00避難小屋 −10:35ツルハシ −11:25(あと2.5km) −11:52(あと0.7km) −12:01下山 

  焼走口登山口で登山名簿に記入し出発。1時間半くらい登っ岩手山 この山頂では久し振りに良い天気でしたて展望の良い場所で休憩。(久しぶりに良い天気に恵まれた。) 更に登り、富士山のような火山礫の場所ではコマクサが群生している。足場がずるずると滑り、結構キツイ。 およそ4時間で山頂へ。 360°の絶景である。 多くの方は更に山頂を一周しているようである。 我々はそのまま下山。 駐車場では一匹のスズメバチに狙われる。(バナナの皮の匂か?車の後ろに置いた祐のザックに寄り付く。) 焼走の湯で入浴(火傷してからずーとシャワーで済ませていたが、始めて湯船に浸かった。 全治2週間は本当だった。)し、八幡平へ。 
 同じ日に岩手山に登っていた方のブログを目にしたので、以下に勝手にリンクを張らさせてもらってます。
  その1    その2
2009年7月20日(月)  八幡平 

八幡平頂上駐車場14:39 −14:42登山口 −15:04山頂 −15:21見返峠 −15:30登山口 −15:33駐車場  

 駐車場に着き、Tシャツにショートパンツ、スニーカで登ろうと思っていたが、ハイキング/登山の格好をした人が多く、当方も慌てて着替えて登山靴で登った。結果的にはその必要は無い。
 今までで一番楽な山であった。(登山とは言わないな!)
 西根ICから東北道に乗り、帰路へ。

北海道旅行のまとめ

 北海道は登山時間がコースタイムで5時間前後(下山も含めると9時間前後)の山が多く、5月に行った九州に比べると全般的に厳しい山行である。
 北海道には梅雨が無いと言われ、この時期の天気は良いと期待していたのであるが、全般的に天候に恵まれない山行となった。天気に恵まれたのは斜里岳、十勝岳、岩手山のみで、他は、雨またはガスで展望は得られず。 利尻岳は稚内フェリーターミナルにあった写真のように海上から島全体を眺めてみたかった。 大雪山やトムラウシ山では雄大な大雪山系の展望を見てみたかった。 また、政が途中で足に火傷し、病院の医師から川の中に入るのは好ましく無いとの説明があり、20回以上渡渉がある幌尻岳を断念し、また悪天候もあり、計画を少々変更して当初予定の14座から11座となった。
 一昨年までの登山時間はコースタイムに1〜2割増であったが、昨年の後半あたりからほぼコースタイムで登れる回数が多くなり、今回どのくらいで登れるのか楽しみでもあった。(計画では1〜2割増の時間を考慮) 初日に羊蹄山、その後利尻岳、羅臼岳と登山時間が5時間前後の山が始めから続いた。 かなり厳しい山々であったが、ほぼ目標どおりに登山することができた。ただし、この年齢であるので過信は禁物。
 火傷をしたのは残念であったが、反省すべきは天候があまり良くなくても登山を決行したこと。
今回の山行で時間的制約が有ったのは予約していた利尻の民宿と幌尻山荘だけであり、それ以外は道の駅等での車中泊なので、天候の回復を待っても良かったと反省している。 随時、天気予報を入手し、登山するか否か的確に判断すべきであった。 (羊蹄山では下山後、登山口に来た方に声を掛けられ、山頂の天気を聞かれた。この方たちは、既に二日間天気が悪いので登山を控えていると言っていた。この時は、随分と余裕のある方だと思ったが、私も次の機会はそのようにしたいものだ。)
特に、悪天候時にトムラウシ登山を強行したが、三日後の同じような天候で遭難事故が発生している。 今後は十分な事前調査と準備をして判断せねばならないと痛感した。
 今回、幌尻岳を残したので来年もまたこの時期に北海道旅行を計画するつもりである。その時には天気を待って、大雪山、トムラウシ山、利尻山に登りたい。 

(参考)本旅で車中泊した場所に関する意見を以下に記す。
「道の駅根室スワン44」:トラックの通行等で騒音が気になる。虫が多く最悪。
「トムラウシ短縮登山口」:虫が多く最悪で事前に分かっていたら東大雪荘の駐車場にした。
「ホテル地の涯駐車場外」:虫は多少居るが早朝着では空きスペースが無いので仕方ない。 
「道の駅三笠」:横にコンビニあり。
「道の駅旭川」:近くにスーパー、レストランあり(コインランドリもあり)。 
「道の駅斜里」:近くに遅くまでやってるレストランあり。
「道の駅丹頂の里」:近くに遅くまでやってるレストランあり。
「道の駅ひがしかわ」:買い物や食事はその前に対処要(車で数分のところにコンビニ)。
「道の駅美瑛」:近くに遅くまでやってるレストランあり。 
「道の駅猿払」:近くのコンビニへは車で10分くらいか?
「道の駅ピア21しほろ」:小さな道の駅である。
「道の駅伊達 歴史の杜」:コンビニは比較的近くにあり
「道の駅樹海ロード日高」:トラックの通行等で騒音が気になる。レストランあり(閉店時間要確認)。 
「道の駅知内:近くのコンビニへは車で10分くらいか?
「道の駅田舎館弥生の里」:レストランは早く閉店、近くにも店は無いのでその前に対処要。 
 
車中:20泊、民宿:1泊
総費用 27万円  (フェリー、高速道路、ガソリン、民宿1泊の費用は約12万円)
総走行距離 :4708km


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